超ごめん。


鉄人28号を作ってみる。



 

ちょっとお詫び。
一応、作家としての身上として、言うだけ番長は絶対嫌だなと。
そう思って今まで色々とやってきたのだけれども、鉄人28号を作ることを止めることに。

以前に書いたとおり、大企業の粋な計らいで"もの作りは楽しいぞ"って事でやってみようという話だった。

前回のボトムズは版権後回しで、これまたサンライズの粋な計らいで結果オーライ。
この件は相当反省している。
なので、今回はまずは、版権の話がありきで、承諾をもらってからすべてのスタートだった。

思いがけずに好感触。
ぜひ作ってください、と。
書面も作り、資料にと山のようなDVDと漫画を貸してくれて、やる気満々だった。
そして、JFEとの企画はスタートした。
模型を作って検討、打ち合わせ、、、、

半年後、突然なにかが変わった。
「鉄人は二体あったらこまる」

その後の半年は本当に色々あった。
要するに、大人の事情ってやつで。
あまりに理不尽な事ばかりだから、いっそ全部事実をブログに書いちまおうか、、、そんな邪心もチラリ。
でも、自分の活動も、サイトもブログも"もの作りは楽しい!"って所が本筋なので喧嘩もドロドロもやっぱり嫌だ。
そしてなによりも、JFEの粋な計らいで一緒に考えてきた事が汚れてしまうのはもっと嫌だ。

正直なところ、年末あたりは色々と頭に来る事のピークで、、、
”自分達は間違った事をしていない!”という気持ちも強かった。
ネット配信やめないと訴えるとかゴチャゴチャ書面が送られてきて、だったら裁判でもやってやろうと、
資料や証拠を集めて準備は万端整えた。
本当にたくさんの人が実現に向けて力を貸してくれた事。
作家として、ちゃんとした手順を踏んだもの作り、無かった事になんか出来ない、という思い。
闘う事が作家としても、正解だと思っていた。
なによりも、事実は事実として認められるべきだとハッキリさせたかった。

そんな年末の事。
用事のついでに、おチビの通う保育園を覗いてみた。
フェンス越しにチビを見つけて声をかけると、男の子がスタスタっとこっちにきて、、、
"このお父さんロボットとか作ってんだぜ、俺すぐ分ったよ!"って言われた。
全然知らない子だったので、ちょっと焦りつつも、、
"おぅ、今度見に来いよ!"とか言って。

こんなヤツラに"スゲーだろ、物作るの面白いぞ〜"って言いたかったんだよなぁ、、としみじみ。
途端に、この鉄人を喧嘩して作って、胸張ってスゲーだろ?って言えるのか?と。

やっぱり、それなりの思いで始めた事だから、思いのほか止めるという決断は大変だった。
でも、作家としても、楽しくないもの作りはしちゃいけない。

だから、サイトやブログを見てくれた人には本当にごめん。
鉄人作るのやめた。

そして、もう彼らと一生関わりを持ちたくないので、以前に出した鉄人の画像も、現状の鉄人も出すのをやめる。
そうしないと、鉄人28号自体を嫌いになってしまいそう。


実は、鉄人を作る!って企画を最初にしたとき。
相手は大企業でそれも製鉄所で、「これは不可能はないな、、」とニヤリとしてみた。
製鉄所だったら、数十トンだろうが平気なクレーンとかゴロゴロあるんだろうなぁ、、、と。
いっそ、鉄人クレーンに吊って歩かせてみない?そんな事を言ってみた。

作家の妄言といえど、上司に伝えねばという事で、前出の偉い人にお伺いを立てるも、、
、"前向きに検討、まずは見積もり"という事に。
担当部署は、"すわ、殿ご乱心か!?"と騒然となったらしい。

結果はクレーンやなんやらで数億の概算。
もちろん、一同爆笑で即却下。

後に、担当の方がこんな話をしてくれた。

やっぱり、最初はこの作家が10mの鉄人を?というところで??
叩いて作るの??
色々なところでハテナばかりだったそうだ。

でも、実際に叩けば鉄は曲がって鉄人の形になっていき。
実際に歩かせてみよう!なんていう荒唐無稽な雲のような話でも、逆に数億あれば出来るんだ、、という思いも生まれ。
仮に今度また、やろう!って話になったら絶対に出来ると初めから確信できる。
人間が想像できるものはすべて作る事ができるって言うけど、本当なんですねぇ、、
そんな事を言ってくれた。

楽しい計画の始まりは人と人とのつながりで。
残念な結果も人と人だった。
自分一人きりのもの作りとは違って、面白さも大変さも色々だった。

色々と面倒ではあるので、こんなことを書かずにひっそりとコンテンツ消して、、というのもアリかとは思ったけれど。
こういうのも物作りのひとつの側面ではあるしな、、、と。
本当は、こんなもの作りの側面を出しつつ、たった一人で作るのとの違いを楽しくやっていこうと思ったんだけど。
残念無念。

でも幸いにして、高炉という大仕事はまだこれから。
今度こそ改めて、楽しいもの作りをしようと思う。

おわり

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