ピザ屋を作ってみる。

 

2006年某日

仲間を増やそう。

模型も一通りできたので、あとは作るだけ。
なんだが。

今回は、内装やら配管やら厨房設備やら、それにまつわる設計やら。
そんなことは自分では分からないので、助っ人を探す事に。

まず、普通の店舗や改装とはわけが違うので、変なもの作れる人がいい。
色々な人に相談した結果、とある人物に行き着ついた。
とりあえず、どの辺まで話を聞いてくれそうか、軽くジャブ。

”鉄を基本にしたイメージの建物で、思いついたことはどんどん入れていきたい。
たとえば、窓だって図面に描いてあるからそこに作るんじゃなくて、建物の中に立って
見たい風景が見れる位置に窓を作るというか。」
オーナーもそこいらで時間がかかるのは問題にしないと言っております。”そんな感じに今回のコンセプトを説明。

意外にも、あっさり賛同してくれた。
ほほう。

ついでに、聞きたい事があったので聞いてみた。

 

オーナーの柿沼氏がFIAT好きなんで、建物持ち上がって地下に入れるってどうっすかねぇ、、、
曰く、”これだと今回の予算に合わないとの事”
でも、面白いからそのうちやろうよ、と。

こういう人大好きだ。
誰かと物を作る時-やはり、考え方があんまりにも違うとやりにくい。
俺は本気で言ってるのに、、、と思っても、冗談だと思われたり。
面白いと思う事、現実との境のライン。
また、面白いと思う事を実現すると言う事は、普通のプラスαの労力が必要。
面白いから、という理由で本来必要じゃない労力を注いでくれる人は、中々いるもんじゃない。

 

2006 秋口の某日
仲間が増えた。

そしてやっとこ、人数が揃い、具体的な打ち合わせへ。


 

色々な職種勢ぞろい。
ここではじめての顔合わせなので、自己紹介と。
ここら辺が結構鬼門。
いつものことなんだけども、大抵なんだコイツは?って顔される。
今回もうっかり、このプロジェクトの中心の〜と紹介されたから皆の顔が暗い。
コイツが作るって大丈夫?って雰囲気。
これは、打ち合わせの間はずっと続いて、現場に作ったものを持ち込むまでは、結構そっけない。

でも、仕事が始まると状況一変、皆優しくなる。
「ほんとに作るんだ、、、」という言葉を添えて。

見てくれが若造だからなんだろうな、、と。
若い時からずっとこんなだから、新しい仕事への儀式?として結構楽しんでいる。

そんで、柿沼氏も今回について熱く語る。
自分がどうピザとめぐり合い、今度のお店のコンセプトに至ったか。
自分も、この人がどうやってこうなったのかは興味深深。

本当に偶然に近い形でナポリに行き、ひょんな事からナポリピザを習い、、、、
この中目黒の店も、いわゆるイタリアチックなものではなく、自身の好きなジャズと映画を反映したものだそうだ。
自分は絶対に飲食店なんぞやるとは思ってなかったとも。
こういう流れで、日本屈指のピザを焼く人になっちゃうのだから不思議。


この人の歩んできた道は素直に面白いな、、と思えた。
ちなみに、ピザを焼く前の職業は実験用のモルモットの飼育だったそうだ。
なにからなにまでミステリアス。

と、打ち合わせはこのくらいで、自分はアトリエに篭って製作開始。
今回は、時間は比較的余裕はあるけど、俺のやりたいことをやるには予算が足りなさ過ぎる。
間違っても人を使うことなんぞ出来ない。
自分が動く分にはお金は最低限の動きですむので、本当にヤバくなるまでは一人でがんばるつもり。

根性だけはある。

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